
バイトの作業を見ていると、作業が早い人と遅い人がいる。
僕が社員の頃、作業が早い人の手順をよく見て、遅い人にその手順をどんどん教えるようにしていた。
例えば、袋に入った商品の商品タグに値札を貼る、といった単純な作業でも、早い人と遅い人では少しの違いが出る。
遅い人は、袋から商品全てを出してからタグを貼っていた。
早い人は、袋からタグのシールを貼る部分だけ取り出して貼っていた。
一つのタグ貼りにつきわずか数秒の違いだけど、早い人は一日で2500点貼れる。
遅い人だと1000点いくかどうか、または途中でギブアップしてしまう。
袋からタグの必要な部分だけを出して貼る、という手順をシェアすることによって、遅い人でも2000点は貼れるようになった。
これには副産物もあった。
どんな副産物かというと、
・遅い人が、自分の作業手順に無駄があることに気づく
・今までは作業がはかどらなくて、途中でイヤになっていた
・作業がはかどると、つまらない作業でも集中力が続く
・雑談しながらでもできる単純作業は、手が止まらなければ進捗を計算しやすい
といったことに、僕らが気がつけたこと。
作業者が異様に早く動いている、というのはなかなかシェアできないけど、効率の良い手順は簡単にシェアできる。
社員になって現場を見るようになったら、こういった部分に注意していくと、自分もやりやすくなると思う。
余談ですが、山本五十六氏の言葉で、
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば人は動かじ」
というのが、僕の現場での座右の銘。
クリックすると、楽天でレビューが見られます↓
![]() 山本五十六のことば [ 稲川明雄 ] |