
社員とバイトの一番の違いは、作業が終わってすぐに帰れるかどうかだと思う。
社員になると、現場の作業が終わってから、その日の物量や稼働時間、稼働人員などをファイルにまとめる仕事がある。
毎日のことだから、やっていれば慣れて早くなるのだけれど、バイトなら作業が終わればすぐに帰れることを考えると、なかなか面倒な仕事かもしれない。
また、決まった時間に社員が集まってミーティングをやる会社も多い。
僕が勤めていた頃は議題を順番に毎日一人ずつ提案しなくてはいけなくて、社員になりたての頃はきつかった。
どうしても議題が浮かばなくて、一度、
「現場で社員同士で電話をする時はすぐに話をしたいので、お疲れ様とかの挨拶はやめませんか?」
という提案をしたことがある。
今思えば何を言ってんだ?というところだが、当時は先輩社員たちも優しく受け入れてくれた。
というか、議論がめんどうで、それでいいよとなった雰囲気があったが。
まともな提案としては、入荷と出荷の切り替えをスムーズにするために指示系統を見直そうとか、応援要請は係長に一元的にするようにして、勝手に人のやり取りをするのをやめようとか、そんな感じだったと思う。
その他には、社員には現場の作業をやらせない会社もある。
フォークに乗せない方針のセンター長もいた。
それで何をするかというと「管理」なのだが、いきなり「管理」をやれと言われてもほとんどの人ができない。
できない結果、現場を意味なくフラフラし始める人がとても多い。
それで、バイトには「あいつ仕事しないで何やってんだ」なんて陰口を叩かれたりする。
バイトの頃は一生懸命働いてたのに、とか。結構グサッとくるものです。
そこで、「管理」とは何をすればいいかというと、こんなところ。
・現場の備品の数を数えて、置き場を決める
・何時までにどの作業を終えるのか、作業員全員に知らせる
・一週間程度のバイトのシフトの把握
・アルバイト一人一人がどんな作業が得意でどんな事が苦手か、観察する
・現場に不具合がないか、バイトに聞いて回る
・一人ひとりが正しい作業方法をわかって実践しているか、確認する
・人には無理な作業をやらせていないか、自分でも少しやってみる
主なところはこのようなところを見る。
正しい手順で作業しやすい現場かどうか?という視点で見ていると、意外とやることが多くてフラフラすることもなくなると思う。
違いはいろいろあるけど、作業だけやっていればいい、というわけにはいかなくなるのが社員、と言えると思う。