
倉庫で正社員として働くのに、最も必要なのはコミュニケーション能力だと思う。
倉庫の仕事は、基本的に体力勝負、肉体労働になる。
長距離を歩くピッキングや、重いものをさばく事の多い荷受け、パレット積載、
部署によってはコンテナから荷物を降ろすこともある。
飲料やパンフレットなどの紙商材の仕分けなどは、気力、体力ともにかなり消耗する。
基本的にそういう業務内容なので、スーパーマンのような作業者が一人で頑張ったところで、大して作業量は増えない。
そこでどうするかというと、バイトをたくさん雇って仕事をしてもらうわけです。
社員の仕事はバイトをうまく使って利益を出すことなので、バイトとのコミュニケーションを上手にとる能力がないと、仕事はうまく回らない。
コミュニケーション能力がないと、出世もできないし、給料も上がらない。
バイトとのコミュニケーションとはどういうことかというと、
・バイト一人一人が、どんな作業を得意としているのかを把握する
・できるだけ得意な作業に配置する(適材適所)
・作業の不具合を聞き出す
・助かっていることがあれば褒める
・ミスがあったら、状況を冷静に聞き出して、改善する
・できるだけやる気を継続できる環境を作る
これらの点が上げられる。
決して、笑いながらムダな雑談をするという意味ではない。
社員になると突然いばりだす人が多いが、これは大きな勘違いをしている。
倉庫でバイトしているから社員の指示を聞いているだけで、社員が人として優れているから指示を聞いているわけではない。
社員の立場が何かの権力を持った状態だと勘違いしていると、コミュニケーション能力がないままバイトに指示を出し続けることになる。
作業員や作業環境を観察しての指示ではないので、多くの場合、単なる思いつきの指示になる。
前回の同じような作業の時と指示が違う、ということもしばしば起こるだろう。
そうするとバイトからの支持がなくなり、現場から活気が消える。
残業してくれる人が極端に減ったり、シフトの調整に応じてくれなくなったりする。
管理職はそういった活気も見ているので、バイトをうまく使えない社員を出世させることはない。
おのずと給料も上がらない。
バイトとうまくコミュニケーションをとれるように、自分なりに工夫する価値はある。