
社員だった頃、アルバイトの採用面接は面白い仕事の一つだった。
いい加減な人は履歴書からしていい加減だし、キチンとしてる人はスーツ着てきて、社員希望での面接と勘違いしてしまったり。
いい加減な人の履歴書の共通点が、句読点がとっても汚かったこと。
元々字がキレイでない人もいると思うけど、丁寧に書いているかどうかは見れば分かる。
汚いなら汚いなりに丁寧に書いているなと思うのは、句読点をキレイに書いている履歴書。
点や丸だけど、殴り書きじゃなくてキレイな丸にしようとしてたり、欄外にはみ出さないような点にしてたり、
キレイに文字を配置しようという心構えは感じられる。
字が汚いのはしょうがないというか、別に学歴が高かろうが経歴が立派だろうが汚い人は汚いので、そこはあまり気にしなかった。
それより、句読点が汚かったりそもそもなかったりすると、こいつは人に書類を見せる気があるのだろうか?とイライラしてきてしまって、面接内容なんて全く記憶に残らなかった。
それと写真がない人、またはプリクラの人。
僕は問答無用で不採用にしていた。
面接が終わったら、あなたがどんな人だったか社内の人間に説明しないといけない。
採用予定の部署だったり、上司だったり。
その時に、写真を見てもらって印象を判断してもらうのが一番早いし、間違いがない。
写真がないと、いちいち口頭で説明しなくてはいけなくなる。
そんな手間を考えると、写真なしの人は採用する気にならなかった。
写真がなくても能力があればいいじゃないか、と思うだろうけど、仕事なんてやってみないと能力があるかどうかわからない。
写真を貼ってきてね、と言っているのに写真を貼ってこないその態度が、ああこの人はモノを頼んでも一部省略するタイプなんだなという評価につながってしまう。
なので、何はともあれ、句読点をキレイに打つこと、写真を貼ること、この2点は徹底してほしい。
そして、採用する時に一番重視していたのは、志望動機。
いつも間違いなく採用していたのは、
家が近い、
通いやすい、
人付き合いが苦手で黙々と作業する仕事が良い
などの理由で、長く続けやすそうだったから志望した、という趣旨の志望動機だった。
倉庫のバイトは、本当に入れ替わりが激しい。
ちょっと気に入らないとすぐ辞めちゃうし、誰かと揉めて辞めるなんていうのもしょっちゅうある。
志望動機に、物流経験が豊富でとか、昔センター長をしててとか、立派なことを書いている人ほどすぐ辞める。
今までの職場なんかと比べて、ここが悪いあそこが悪いと言い出して、本当にあっという間に辞める。
だからそんな立派な志望動機より、淡々とコツコツと、御社で長く仕事させてもらいたいです、という内容の志望動機を書いたら、採用する側も安心して採用できる。
入ってから自分に向いてる面白そうな部署を探すことは難しくないので、長くやりたいというのを前面にアピールしてみてはどうだろうか。
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